怪我の巧妙

make山田洋子

2009年12月16日 22:06

監督のイメージどおりの
衣裳を出すのは
難しく


まず
監督の頭の中をのぞき見するところからはじまり


なかなか
見えないこともあります


特に初めて仕事をする監督の頭の中は

ずかずか入らないとなのにはいりきれないことも



今回はあっち行ったりこっち行ったりしたあげく

父親役の衣裳は
オレンジ色のシャツに決まり

そんなの売ってる?

と監督に聞かれ

どこかのお店で見かけた気がします


と私



お目当てのお店に行き



あったー




でも

サイズが小さ過ぎる



系列店に問い合わせても

父親役に合うサイズは無く


とりあえず小さいのを買って行き


ついでに白いの買って

オレンジの染料買って


帰りました



息子に相談



こんなサイズの人がこれ着たらどうなると思う?



うん ピチる



ピチるのどう思う?




うん キモい





そうだよね

染めろ!



そして真夜中
染めること2時間





なんか


衿と袖だけきれいに染まって身頃が薄い



再び息子に相談




うん そうなるのわかる

シャツって制服もやけど
そことそこの素材かなんか知らんけど
違うもん




エーッ
そうなの?

スタイリストのくせに知らんね おかあさん
ピザ屋みたいやね




ビザ屋?

かっこいいお父さん作りたいのに



でも明日は撮影

別のものを調達する暇もなく


いざ 監督へ




監督

これいいね
このオレンジ
これでいこう





エーッ 即決


なんとも頭の中が見えなかった仕事でした


怪我の巧妙



オンエア楽しみです

関連記事